【大会前】投げることを恐れないで【だからこそ】

投了という言葉をご存知でしょうか。

 

囲碁・将棋などで、途中で一方が負けを認めて勝負を終えること。”(三省堂大辞林」)

 

1試合1マッチであるポケモンカードに於いて投了という言葉はもしかしたらなじみが薄いかもしれませんが、実際、試合時間が以前の30分から25分に短縮されたのでいまだに短く感じる人もいるでしょう。時間内に決着がつかない可能性も考慮すると、投了の意味は知っておくべきだと思います。現状の大型大会では時間内に決着がつかない場合は両者負けになるので双方が損をする1番バツの悪い結果を招きます。

 

実際に私も一昨年のCL池袋で残り時間が少なく、決着がつきそうになかった時に対戦相手の方にキーカードがサイド落ちということで投了を頂きました。その時の私の池袋CL結果は7-3だったので対戦相手の方も相当勝ちを積み重ねていた筈ですが、負けを自ら認めるその勇気に感服し、以降私も両者負けにならないよう常に心がけています。

 

無論、負けを認めることは並大抵の覚悟で口にできるものではありませんが、勝負の世界に生きるプロ棋士谷川浩司氏の言葉をお借りし、負けを認められる人が強くなれるというメッセージに替えさせて頂きます。

 

『「負けました」といって頭を下げるのが、正しい投了の仕方。つらい瞬間です。

でも「負けました」とはっきり言える人はプロでも強くなる。

これをいいかげんにしている人は上にいけません。』

 

さていかがでしたでしょうか。まもなく千葉CLを迎えます。お互い後腐れなく、気持ち良く次の対戦に臨むためにも厳しい時こそ投了という選択肢も視野に入れつつ、頭を回転させ、試合に臨みましょう。